メディア掲載
5月 19, 2014
【生活ビジネス】素早く正確に ネットで「人力翻訳」
パソコン画面に英文を打ち込めば、最短10分ほどで日本語に翻訳-。ゲンゴ(東京都渋谷区)はインターネットを通じて手軽に素早く、正確な翻訳サービスを提供している。
114カ国に住む翻訳者1万人以上と契約し、34の言語で提供。英語や中国語を日本語に、英語をヘブライ語やハンガリー語に訳すといった幅広い対応が可能だ。料金は1単語5円または1文字3円程度からと割安で、いつでもどこでも気軽に依頼できる。
ネットの普及で国境を越えたビジネスや買い物、情報収集をしやすくなったが、直面するのは言葉の壁。機械による無料の自動翻訳は普及しているが、間違うことも少なくない。
オーストラリア生まれで英国との二重国籍を持つ代表取締役のロバート・ラング氏らが会社を設立したのは2009年。「人手をかけることによる正確さと、ネットの手軽さを組み合わせた翻訳サービスをつくろう」と立ち上げた。
重視したのは使いやすさだ。依頼者は訳してほしい文章を画面に打ち込むか、ファイルを送信すれば、手の空いている翻訳者が即座に取り掛かり、メールで送り返してくれる。
現在の顧客の約75%は企業などの法人。海外の大手ホテル予約サイトの口コミやネット記事を日本語に訳すなど業務は多様だ。海外サイトの説明や英語で書かれた口コミを読みたいといった個人の依頼にも応える。日本人の恋人宛てにメールで送るラブレターを翻訳したこともあったという。
翻訳の信頼度を保つため、翻訳者の採用では合格率10%以下という厳しい試験を課している。
「世界中でネットに接続できる人が増える中、翻訳のビジネスチャンスは一段と広がっている」。ラング氏の事業拡大の意欲は尽きない。
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