2015年の海外進出の抱負#10: 成長マシーンを作り上げる
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ティップス#10は成長についてのお話です。特に以下についてお話しします。
- ローンチ後、どうやって海外事業を成長させることができるか?
独自のデータを使う
海外進出で翻訳は確かに重要な要素ではありますが、翻訳だけでは新しい市場で確固たる存在感を構築するのには十分ではありません。国際的成長では、成功のカギに対する独自の期待や憶測をリセットしたうえで、その国ごとのユーザーの意見に耳を傾け、実際のデータを収集して効果的な取り組みを実行することが重要です。業界内やターゲット国内のトレンドに関する外部戦略は有効なガイドとなる場合もありますが、「ターゲット市場内の顧客からの自社についての情報」ほど役立つものはありません。
以前掲載したGengoのブログのグローバル化レポート(英語のみ)から、HootsuiteのSandy Pell氏の言葉を抜粋します。
日本でのリリースに関連して、弊社ではまず日本のオーディエンスとコミュニケーションを取り、ユーザーのみなさまがHootsuiteのどんな点をもっとも気に入っているのか、そしてみなさまのニーズを満たすには弊社がどう支援すればよいのか、を尋ねました。そこから、日本語による完全なクロスプラットフォームのサービス提供に集中し、携帯電話用に独占アプリを開発し、ミクシィを日本語版Hootsuiteのダッシュボードに統合し、さらにはDigital Garageと有意義な関係を築くことでHootsuiteのProおよびEnterpriseプラン向けセールスチャネルを開発しました。その努力の結果、HootsuiteはサードパーティのTwitterクライアントでトップとなり、日本でのiPhoneソーシャルネットワークアプリ#1の地位を獲得しました。
テストを行い、ユーザーの声に耳を傾け、ピボットや改良を図る。海外でのマーケティングは地元でのマーケティングととてもよく似ています。どちらもユーザーを把握することからはじまるのです。
その土地に合った業務を
日本の成長に役立つ広告プラットフォームやソーシャルネットワークが必ずしも海外での成功にも有効であるとは限りません。マーケティングと販売どちらにもローカルチャネルを使い、ユニークで関連性のある、ターゲットを絞ったキャンペーンを作り上げましょう。実験だけで早い成長が期待できない場合は、その土地の代理店やコンサルタントの支援を検討しましょう。また、過去にターゲット市場のエリアで経験があり、その国の言語に堪能なチームメンバーを採用することも重要です(あなた自身がその言語に流暢でない場合)。
小さくはじめる
デジタルテストは比較的安価に行えます。新しい広告を作成し、新しいキャンペーンを試行し、コンテンツ内でメッセージングをテストします。リソースのすべてを、まだ確証されていないプロセスや業務メソッドに注ぎ込むというような大きな賭けに出る前に、まずはリスクの少ないテストで小さくはじめましょう。より幅広い競争環境において、自社がどこに位置するのかについてさらに把握するにつれて、自社の弱点を強化しテスト済みのアプローチにもっと投資していくようにしましょう。
企業成長というのは、スマート取り組みとやる気がすべてです。せっかくここまでたどり着いたのですから、途中で投げ出さないこと! 焦点を移動したりアプローチを変更したりするのを恐れてはいけません。スマートに機敏に実行すればきっと上手く行きます!