GengoのAPIを利用するメリットについて

Gengoは世界中のトランスレーターにインターネットを通じて、さまざまな言語の翻訳を依頼できるサービスを提供しています。何文字からでも依頼できる手軽さに加え、従来の翻訳サービスより仕上がる時間が早く、料金もお手頃なのが特色です。

翻訳のご依頼は、私たちのウェブサイトであるGengo.comをご利用いただくほかにも、Gengoはサービスの⼀部をWeb APIとして公開していますので、自社のプログラムに翻訳システムを組み込むことも可能です。APIをご活用いただくと、一度に大量のファイルを送信する、特別料金でご利用できるといったメリットもあります。

今回は、GengoのAPIを利用するメリットや、実際に導入するまでのご案内をいたします。

 

APIとは?

APIは「アプリケーション・プログラミング・インターフェース」の頭文字を取った略語です。それぞれの言葉に分けてみると、アプリケーションはスマートフォンでいう「アプリ」と同じく「何かしらの特定の機能を有するソフトウェア」です。プログラミングは「プログラムをつくること」であり、インターフェースは「何かと何かを接続するもの」という意味合いで使われることが多いです。

つまり、APIを大まかに言い表すなら「ソフトウェアを動かすプログラムをつくってくれるもの」となります。厳密に考えると他の言い方もありえますが、今回はこの意味をもとに説明を続けていきます。

APIの中でも、Webを経由して利用されるものをWeb APIと呼び、Gengoが提供しているのもこの一種です。Web APIは、私たちがインターネットを楽しむ場所のさまざまで利用されています。たとえば、とあるブログでこんな機能を見たことはないでしょうか。

  • エントリーのなかで、Amazonの商品ランキングや、商品画像のリンクが表示されている
  • サイドバーに、Twitterから特定のハッシュタグを抜き出したタイムラインが流れている

このように、あるサービスの機能を、ブログなど他のシステムに組み込めるのもAPIを活用するメリットです。

APIの利用は、多くの場合において簡単であることも魅力です。本来は同じような動作を行うために大量のプログラムを行ったり、技術的背景を知ったりする必要が起きるところを、提供者がAPIを公開することによって、利用者は簡単にほしい機能を利用できるのです。

 

Gengo Web APIのメリット

Gengoが公開しているWeb APIでは、下記3点の機能を利用できます。

  1. ⽂章を提出し、翻訳を依頼する
  2. 依頼状況を確認する
  3. 翻訳された⽂章を取得する

これらの機能はGengo.comのウェブサイト上からも行えますが、たとえばメディアやECサイトなどを運営している利用者が、自社の管理画面から同様の翻訳依頼ができると、動作はよりスムーズになります。

利用者が複数のサービスを行き来することなく発注や管理を済ませられることで作業効率がアップするだけでなく、担当者が複数いる場合の作業状況を一覧で確認しやすくしたり、アカウント漏洩のリスクを減らせたりすることにもつながります。

また、GengoのWeb APIを利用すると、⽇本語→他⾔語は1⽂字4円から、他⾔語→他⾔語は1単語7円からといったように、通常料金からディスカウントされたAPI特別価格にて翻訳できます。利用シーンやボリュームによって全体コストの大きな削減にもつながります。

他にも、翻訳候補の文章ファイルを一度に大量送信できるため、越境ECサイトや観光情報案内のサイトなど、日常的に多くの翻訳文を必要とする業種にも重宝します。自社サービスにGengo APIを組み込んだ翻訳機能を追加し、多言語に対応して付加価値を高めるといった活用シーンも考えられます。

 

導入イメージ

青いパートが利用者、緑のパートがGengoの作業領域を示しており、緑のラインがGengoのWeb APIが担う役割となります。

たとえば、商品情報のページを編集できる「自社のコンテンツ管理システム」とGengoのWeb APIを組み込むケースをイメージしてみます。「商品情報を翻訳する」というボタンをキーにプログラムを動作させることで、Gengoに翻訳依頼がかけられます。翻訳が完了すると完了通知と文章が表示されるため、問題なければ「承認」し、翻訳文を利用します。

利用者側からすると、「自社のコンテンツ管理システム」から移動することなく、Gengoで翻訳する「簡単、迅速、手頃な価格」というメリットを受けられるのです。

導入事例としては、フランス発のファッションECサイトのVestiareでGengoのWeb APIが活用されています。イギリス版の展開に合わせ、Vestiareは商品説明文を英語で用意する必要がありました。Web APIで大量の翻訳を簡単に可能しただけでなく、現在もフランス語で説明文が書かれた数千もの新商品をワンクリックで翻訳して掲載できるようになっています。

Vestiareはフランス、イギリス、アメリカと国境を超えた取引を行うことでビジネスチャンスを拡大中です。プロジェクト責任者で共同創立者のクリスチャン・ジョージ氏は「商品説明のような実質的なコンテンツに関しては、APIとクラウドソーシングの本質を備えたGengoは無敵です。APIは非常に安定していますし、翻訳全般に関する品質も素晴らしい」と話してくれました。

 

導入・組み込みまでの進め方

GengoではAPIテスト環境の構築を「はじめの一歩」として勧めています。まずは、Sandboxを用いて翻訳依頼から結果を得るまでのシミュレーションするための環境を確保します。次に、開発者向けサイトのアカウントでAPIキーを生成し、テスト翻訳を行います。詳細な手順や技術的要件は、こちらを参照ください。

また、この際のテスト翻訳は、機械翻訳での結果をお返していますので、Gengo本来のトランスレーターによる翻訳を試してみたい場合は、通常のGengo.comから試しに発注していただくと、よりイメージをつかみやすいはずです。

PHP、Python、Java、Ruby (またはgem)といったプログラミング言語に対応した公式クライアントライブラリは、Githubを通じて提供しています。また、Racket、Nodejs、Clojureに関しても、開発者コミュニティのメンバーが作成したクライアントライブラリを併せて紹介しています。詳細は、こちらよりご覧いただけます。

Gengo APIを利用者のシステムへ組み込むのにかかる時間は、準備から導⼊、展開まで含めて、およそ1ヶ⽉で完了します。各業界ならではの「用語集」やメディアポリシーに合わせた「スタイルガイド」の制定もご相談ください。

あなたのサービスにGengoを導入することで、より多くの、より広いユーザーを獲得するチャンスが広まります。Gengoの翻訳は、まさに世界とのインターフェイスなのです。API導⼊に関するご相談は、セールスまでお寄せください。


長谷川賢人

The author

長谷川賢人

ライター、編集者、スピーカー。東京都出身。日本大学芸術学部文芸学科を卒業後、専門商社勤務を経て、ライター・編集者へ異業種転職。男性向けビジネスメディア、女性向けライフスタイルメディアなど、Webメディアを中心とした編集や制作に携わる。2016年9月よりフリーランスとして活動。


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