機械翻訳は避けましょう: グローバルSEOで成功する為の4つのポイント
ほとんどの人が新しい製品やサービスをネットで検索するこの時代、 検索エンジン最適化(SEO)が現時代のデジタルマーケティングの成功に欠かせません。
近来のマーケ担当者は、検索キーワードのターゲットから確実なURLの構築まで、SEOに惜しみないリソースを注ぎ込みます。しかし、彼らの多くが見過ごしてしまう点は、素晴らしいSEOというのは各言語・各ロケーションに対して慎重に行われるものであるということです。良質な翻訳なしに、どんなに素晴らしい戦略もムダになってしまいます。この点を念頭に置いて、グローバルSEOで考慮すべき4点を確認してみましょう。
他言語で人気のある検索キーワード
海外のユーザー達は、どのような言葉を検索エンジンに入力しているのでしょうか? 「T Shirt」?もしくは「Blouse」? もしあなたがターゲットユーザーの言語と同じ言語を話す場合は、キーワード内のニュアンスを微調整することは簡単です。しかし、外国語だった場合、この作業は機械ではなくプロの翻訳者に任せるのが最適です。
ロングテールのキーワードも理由のひとつです。人気度の低い、つまりニッチな検索語句がロングテールの部類に入ります。例えば「Tシャツ」の代わりに「原宿の安いTシャツ」といった感じです。これらの語句は、より具体的でありながらもより多く・より関連性のあるアクセスを提供するため、様々な言語において正しい表現に対応することが重要となります。
グローバルなキーワードについて最後のアドバイス : 機械は方言に対して上手く対応することができません。地域的な違いから、アルゼンチンで入力される検索語が必ずしもスペインで同じ検索語になるとは限りません。キーワードのリサーチやトラッキングで重要なのは翻訳だけではありません。まずは、テスト用に適した語句を用意しないことには、何も始まりません。
スパム警告!
検索エンジンのアルゴリズムは約20年前の早期実験の時代からは大きく変わりました。Google ではウェブのクロール方法が進歩し、不良なコンテンツやスパムと積極的に戦うようになったことで、検索ユーザーは役立つ質の良い情報をより簡単に見つけることができるようになりました。言い換えれば、Google は機械翻訳が大嫌いなのです。文法上の矛盾点のせいでスパムのように見えてしまうからです。
SearchEngineLand の Ariel Hochstadt 氏は最近、Googleがどのように自動翻訳された文字列をスパムと解釈するのかを調査しました。機械翻訳は、SEO以外の点でもあらゆるマーケティングコンテンツのために利用されるものですが、ブランド独自のコンテンツに使うには一貫性がなく不向きな翻訳オプションです。機械翻訳によりウェブサイトのコンテンツを翻訳した場合、コスト的には効率的だと感じるかもしれませんが、長い目で見た結果費用が高くなってしまいます。
(多言語の) コンテンツのパワー
マーケター、Lee Odden氏の言葉を借りると、「コンテンツこそが検索が始まった元々の理由」なのです。コンテンツなしでは、検索する対象さえないわけです。コンテンツは、あなたのマーケティング用ウェブサイトからブログ、さらには製品レビューまで、あらゆるものから構成されます。
検索エンジンのアルゴリズムが発達するにつれて、SEO の実践方法も変化していくのは必至です。多言語ユーザーに上質のコンテンツを提供することにマイナス面はありません。素晴らしい多言語マーケティングプロジェクトは、検索ランキングを上昇させると共に、ホワイトペーパー、ブログだろうと、世界中のユーザーにインバウンドリンク(外部サイトから自分のサイトに向かって設置されたリンク)や最近噂になっているオーサーランク(AuthorRank)を奨励することになります。検索エンジンは新鮮で関連性のあるコンテンツを好むということを忘れず、自分の言語で構築し、多言語ユーザーの方々のためにも上手に翻訳するようにしましょう。
また、動的コンテンツ全てを翻訳することの価値を過小評価しないようにしましょう。大量のフレッシュなコンテンツには、レビューやコメント、ソーシャル投稿、そして製品説明などのユーザー生成コンテンツが含まれます。キーワードのように、これらコンテンツは従来プロの手によって翻訳するには費用や時間がかかり過ぎていましたが、同時に検索エンジンによりクロールされてもいます。サイト全体の体験を細部に渡り翻訳することで、検索エンジンとユーザー両方の満足度を維持することが可能となるのです。
グローバルなGoogle?
世界中での情報検索方法を見ると、皆が皆Googleを使っているわけではないことが分かります。韓国のユーザーの70%は、検索においてNaverを好み、日本ではYahoo!が人気です。他にも、Yandex(ロシア)およびBaidu(中国)も人気の検索エンジンです。検索時のコンテンツの表示順位は検索エンジンによって異なりますので、Googleで上手に翻訳できたものでも場所が変われば最適な結果を得られない場合もあるということを心に留めておきましょう。常に対象となるオーディエンスを把握することが大切です。
このリストは単なる入門書として提供しています―これらのキーポイントを心に留め、SEOマーケティングに取り組むことをお勧めします。 無理のようであれば、とにかく実験してみましょう!