2015年の海外進出の抱負#2: ターゲット市場のリサーチ&選択
第1回目の「2015年の海外進出の抱負」のテップス#1では、タイミングとスケジューリングについて解説しました。
今回は、海外進出先のターゲット市場の選択方法について紹介します。
海外進出を検討している企業にとって共通の大きな課題は:
- どの国/地域をターゲットにするべきか?
世界には約200ヵ国もの国々、そして6900ヶ国語以上にもなる言語が存在すると言われています。すべての国を対象にするわけではなく、またウェブサイトを何千ヵ国語にローカライズするわけでもないですが、見込みのある市場や言語はかなりの数で存在するかと思います。まずは1ヵ国語からはじめてみようと思っても、限られた時間やリソースの中で、どこからはじめれば良いのか分からなくなり途方に暮れてしまうかもしれません。
スムーズにターゲットを絞るには、以下を明確に把握することをおすすめします:
- ターゲットの地域/国内での競合の動向は?
可能な限りの市場リサーチを行いましょう。競争にそれほど勢いがないと思っても、競合の地域や文化に対する知識を過小評価しないようにしてください - あなたの顧客はどこの国からきてるか?
簡単な分析だけで既存顧客の国や母国語を知ることができます。フランスのユーザーがサイトに興味を示していたり、あなたのEコマースサイトが英語のみで書かれているにもかかわらず日本からのアクセス数が多かったりしていることが分かるかもしれないので、データは必ずチェックしましょう - ターゲットの地域にあなたのプロダクトがマッチしているか、または上手く適応できるか?
例えば、あなたの事業が自動車を販売している場合、人口の大半が徒歩または公的交通機関を使って移動するような国はターゲットにしませんよね - どれほどの市場占有率を有することができるか?そして、新しい市場に参入するだけの価値はあるか?
- 規制やライセンス関連の問題が起こることがあるか? 万が一、問題が起こっても対処準備が整っているか?
新しく市場に参入する企業や、新しい市場作りを図る企業の多くがこの課題に直面します。例えば、タクシーサービスのUber やLyft 。彼らは人気のサービスですが、自国や進出先の海外でも様々な問題に直面しています。あなたも同じ立場にいるとしたら、参入を進めるべきか、それとももう少し実行しやすい国や地域での参入を試みるべきか慎重に判断しましょう - ターゲット市場のカルチャーフィットは? 現地の言葉でコミュニケーションがとれる、またはそれが可能なパートナーがいるか?
あなたのプロダクトやサービスで、文化の壁を打ち破ろうとするのであれば、その国のビジネスマナーをきちんと把握しましょう - その他: インフラ、税金制度、インターネット普及率、1人あたりの国内総生産、そして政局安定度などについても考える必要があります
ティップス#3では、あなたのプロダクトの定義づけや、既存のプロダクト/サービスをターゲット市場に合わせて変わる可能性ついてお話しします。