ユーザーレビューはEコマースにとっての金鉱。翻訳すべき理由とは?
驚きのコンバージョン率。エンゲージメント、リテンション、そしてロイヤリティの向上。
レビューやコメントなどのユーザー作成コンテンツは、マーケティング活動をより効果的なものにします。ネットショッピングをする人にとってレビューは、購入時の大事なステップです。レビューの影響力は、企業から発信された情報よりも12倍高く、実に30代未満の85%と50歳以上の70%が、ユーザー作成コンテンツに影響され商品の購入をしていると言われています (Bazaarvoice)。
しかし、ユーザー作成コンテンツがどんなに重要であっても、その翻訳の優先順位が後回しになっているのは事実です。特に、コンテンツの量が膨大なEコマースでは、商品説明の翻訳がはじめにされます。実際には、全体 (本文、商品一覧、ユーザーレビュー) を一斉に翻訳した方が、少しずつ翻訳するよりも、顧客体験に劇的な効果をもたらします。
「ユーザー作成コンテンツ」とは?
ここでのユーザー作成コンテンツとは、ブランドや企業に関連したものや、商品に直接関連したコンテンツです。また、ユーザー作成コンテンツには、ポジティブなものからネガティブなものがあります。一般的なユーザー作成コンテンツの例は:
- ユーザーレビュー
これは、ネットのあらゆる場所で目にします。Yelpといったローカルビジネスレビューサイトも含まれます。Yelpでは、主にソーシャルメディアを介して、独自の商品リストや、ネットのあちらこちらで出される「オススメ」に対してレビューを投稿しています。ユーザーは、専門家や批評家らによるレビューよりも、 同じユーザーたちのレビューの方を信憑性があるものとし、多くの場合はそのまま購入や来店へといたります - コメント、フォーラム、ソーシャルページ
企業のサイトや、FacebookやLinkedInといったプラットフォーム上で参加できるコンテンツです - ファンアート/ブランドアート (動画、イラストなど)
スターバックスやコカコーラなど認知度の高いブランドでは、ユーザー作成アートをマーケティングに用いており、新商品や新機能をローンチする際に利用されます。また、それ自体が一つの作品となることもあります
ユーザーが自主的にコンテンツを作るからこそ、より透明性のあるコンテンツを作成することができます。レビューには、満足しているユーザーから不満を感じているユーザーまで、さまざまなレビューが含まれます。どんなに企業側は商品のことを熟知していても、自分の商品やサービスが解決してくれる問題、想定外のメリット、ユーザーの生活にどのように浸透するのかを、最初から網羅することはできません。幸いにも、このユーザー作成コンテンツが、その穴を埋めてくれます。
ユーザー作成コンテンツを翻訳する理由とは?
ユーザー作成コンテンツは、ユーザーと企業の関係に、ポジティブな影響をもたらすことができます。もっとも簡単で応用がきくユーザー作成コンテンツは、ユーザーレビューです。ユーザーレビューはたいていがプレーンテキストで、開始費用が安く、ローカライズ用のサイトやマーケティング資料に使用することが可能です。
ユーザー作成コンテンツを翻訳するメリットは、通常のコンテンツのメリットと同じです。
- コンバージョン率が向上
信じられないくらいコンバージョン率が向上されます。ユーザー作成コンテンツは、ユーザーがレビューを投稿すればするほど、コンバージョン率が高くなります。例えば、商品レビューが1件から15件に増えると、注文数が50%以上増えると言われています。レビューが増えて、レビューの平均が向上されれば、購入率が高くなります - マーケティングに効果的
マーケティングには、莫大な費用がかかります。市場に合ったターゲティングをオススメしますが、既存のコンテンツを応用すれば、費用をあまりかけずに、世界中のユーザーにメッセージを発信できます。また、ユーザーレビューのような量の多いコンテンツを、自社で予算を割いて作成することは不可能かと思います。ユーザーレビューやコメントは、ユーザーを理解するのに重要な情報となり、このリサーチを基に、ユーザーの興味や動向、購入者層などを参考に、より純度の高いプロモーションを作ることができます。
ユーザー作成コンテンツを翻訳するときに気をつけること
- 費用
機械翻訳を利用する企業があれば、人力翻訳を利用するところもあります。コンテンツを翻訳会社に頼むと、時間的に間に合わず、高額な翻訳料を取られることがほとんどです。また、機械翻訳では、流行語や文化的内容のスペルや文法のミスがあり、人のように「旬」の内容を翻訳することはできません。 - 言語ペア
どうやってはじめるのか? ユーザー作成コンテンツを翻訳するのに、どのくらいの費用がかかるのか? どの商品の翻訳をするのか? どの言語を何語に翻訳するのか、その優先順位は? まずは、ローカライゼーション戦略のロードマップにコンテンツの翻訳を含めましょう。あるいは、ユーザー作成コンテンツだけを翻訳する施策を立てましょう。まずは優先順位の高い言語ペアから初めて、最終的には優先順位の低いものも翻訳しましょう。 - 信憑性
ユーザーが伝えたいことを的確に翻訳するため、クオリティにフォーカスし、レビューの高い翻訳サービスを利用しましょう。クオリティが悪いと、あなたの企業のブランドイメージも損なわれます。適切なクオリティでコンテンツを翻訳してくれる翻訳サービスを選ぶか、内部でコンテンツやクオリティをチェックできる体制を整える必要があります。 - 開始のタイミング、メインテナンスのタイミング
ユーザー作成コンテンツの唯一の問題は、ユーザーのレビューを翻訳している間に、次のレビューが書かれる可能性があるということ。Webサイトの文字列やメールといった静的コンテンツとは異なり、スピードが最も重要になります。購入しようとして閲覧しているユーザーは、最新情報を求めます。ですから、翻訳のためにメインテナンス時間を数週間かけるのは現実的ではなく、テクノロジーと作業手順を綿密に調整する必要があります。ユーザー作成コンテンツは、すぐに効果が現れるので、たった1ヶ月でコンバージョン率が平均14%アップするとも言われています(THE review OF REVIEWS)。
多くのEコマースサイトでは、商品評価機能は目立たずに組み込まれているため、レビューが、トラフィック、SEO、コンバージョン率、ブランドロイヤルティなどに、どれほど影響しているか把握しにくいかもしれません。 サイトをローカライズする際に、自社のプラットフォームがユーザーレビューの翻訳をサポートしていなくても、Gengoでは、それを可能にするプラグインや統合機能は豊富に揃えてあります。
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